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【サッカー×ビジネス】野々村芳和がビジネス視点から日本サッカーを斬る! 第1回:魅力的なコンテンツにするには…(前編)

Jリーグ創設から20年。今後、日本サッカーが飛躍していくためには何が必要なのか? とりわけ、ビジネス面では財政危機になるクラブが頻出するなど、未熟だと言わざるを得ない。改善のヒントはどこにあるのか。コンサドーレ札幌の社長・野々村芳和氏が一般企業の経営者との対談から探る。第1回のゲストは株式会社ポッケの廣瀬周一・代表取締役社長だ。

【後編はこちらから】

サッカーの携帯サイトも運営しているが…

――対談のテーマが「サッカー×ビジネス」ということなのですが、今回はざっくばらんに客観的な視座からサッカー界にご意見を仰っていただければと思っています。まず、廣瀬社長が代表を務められている株式会社ポッケの概要を教えていただけますか?

【サッカー×ビジネス】野々村芳和がビジネス視点から日本サッカーを斬る! 第1回:魅力的なコンテンツにするには…(前編)
株式会社ポッケ・廣瀬周一代表取締役社長【写真:松岡健三郎】

廣瀬 元々はベルシステム24というコールセンターを親会社とする会社で、以前はパソコン向けのコンテンツとして占いサービスを展開していました。10年くらい前からドコモさんがiモードサービスを始めたときにお声掛け頂いて、そこで携帯向けのコンテンツを提供したらヒットして徐々に会員が増えていったんです。

 僕が今の会社に入ったのも10年ほど前のことで、占いサイトだけでは業績の伸びにも限界があるので色々考えた結果、妊娠出産の育児サポートのコンテンツ『ママニティ』というサイトを立ち上げて、これが月300円の会員制で一時は会員10万人、毎月3000万円ほどのコンテンツに成長したんです。

 今では他に色々なコンテンツがあります。その後ベルシステム24から独立し、株式会社ポッケとして創業して5年ほど経過します。現在の年商が約20億円、社員数が90人弱ほどになりますね。

野々村 コンサドーレ札幌もこの10年は年間10億から15億円前後の予算組み、スタッフと選手やコーチ陣をトータルすればだいたい90人くらいの所帯だから会社の規模は同じくらいと言えそうですね。

――株式会社ポッケではサッカーの携帯サイトも運営されているんですよね。

廣瀬 そうですね。『サッカーを読む! Jマガ』というサイトで、Jリーグを盛り上げようと思って始めたサイトですが……。

野々村 あまり盛り上がっていない?

廣瀬 うーん、まあ、ぼちぼちですね(笑)。月額500円の課金サイトですが、固定客は着いて離れないという印象があるので、ずっと続いていくサイトだと考えています。

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