あり得ないミスが重なった失点
互角の展開の中で、あり得ないミスから得点が生まれた。
抜け出したルカクを止めるべく川島永嗣が不用意な飛び出し。あっさりとかわされると中へ折り返され、ミララスが酒井高徳を抜き去り、ガラ空きのゴールへ流し込んだ。
オランダ戦と同様、どうしようもないミスからの失点。川島の対応は残念なものだったが、判断ミスは能力的な問題と言える(改善してほしいが)。それ以上に酷かったのが酒井高徳。まったく危機感がなく、やすやすと敵にボールを奪われた。
あの場面は何がなんでもクリアしなければならない。ましてや本人はレギュラーではない身分。ポジションを奪うために気持ちの強さは感じらなかった。長友佑都との差は大きい。
苦言から入ったが、日本は強豪ベルギーにアウェイで逆転勝ち。試合自体は大きく評価出来るものだった。アザールが90分いるとどうなるかは見たいところではあったが、日本もサイドバックは二人とも二番手、センターバックにも森重真人を起用していた。大きな影響はないだろう。
では、何が良かったのだろうか。
まず、前線からのプレスが非常に効いていた。日本の選手がボールを持ったベルギーDFに寄せると、オランダほどではないが、パスの出しどころに困っていた。良くないパスが出たところを効果的に奪うことが出来ていた。
強豪に対しての前からのプレスは前から出来ていた部分ではあった。ただ、コンフェデ以降、1トップを変更したことであまり機能的なものではなくなっていた。オランダ戦やベルギー戦では柿谷曜一朗と大迫勇也はザック流を身につけ、これまで武器としていたものの錆がとれ、磨きがかかった。