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【西野朗がイタリア戦を徹底分析】日本の攻撃が鋭かった理由と逆転された要因「香川の輝きは別格」

3-4と敗れたコンフェデ、イタリア戦。エキスパートはどう見たのか? J1での監督経験が豊富な西野朗氏に聞いた。

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

ポゼッションできた要因は?

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西野朗氏【写真:松岡健三郎】

――3-4という壮絶な打ち合いになりました。イタリア撃破まであと一歩と迫りましたが、選手たちからは「勝てなければ意味がない」など悲観的なコメントが聞かれました。

「たしかに結果が出なかったので、ポジティブな見方ができないのかもしれません。ただ、僕は手応えがあったと思う。ブラジル戦と比べて、積極的な戦いに切り替えたことで、日本のスタイルを示せたし、パスワークも良かった。

 まず試合開始早々の失点を防げた。ふわっとした(試合への)入り方をしなかった。そしてチーム全体として戦い方の共通意識があった。ボールを奪ってからゴールへ向かう意識は格段に改善しました。

 90分持つのかな、と心配するくらいフォアチェック、全体的なプレスの仕掛け。初戦からガラッと変わったことでイタリアも驚いたのでは? 実際、イタリアよりも躍動していました」

――日本がボールを持って主体的に試合を動かす時間も多かったように思えます。

「そうですね。DF、MF、FWの3ラインが連動した動きでボールホルダーに対して強いプレスをかけました。この時の距離感が良く、ボランチの2人も的を絞りやすい中で、守備をすることができました。そうして上手く奪えたことでポゼッションも上がりましたね。

 攻撃でもゴールへの意識が強かったためにシュートチャンスが圧倒的に増えましたし、得点が生まれるのも時間の問題だと思って見ていました。ゴールはセットプレー絡みばかりと言われるかもしれませんが、プレスが効いていたからこそ得られたセットプレーでした。2点リードまではプラン通りでしょう」

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