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日本代表 11年前

高橋秀人は本当に“代表病”なのか? ポポヴィッチ監督が語る代表とクラブの理想的な関係

代表に選ばれるとパフォーマンスが低下する、いわゆる“代表病”に高橋秀人がかかっているのではないか、と昨日、ライターの田中滋氏が指摘した。それを検証すべくFC東京を追う後藤勝氏はポポヴィッチ監督を直撃した。果たして真相は?

text by 後藤勝 photo by Asuka Kudo

高橋は“やらかす”選手

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高橋秀人【写真:工藤明日香(フットボールチャンネル)】

 日本代表に選出された選手が「過度のプレッシャーを自分に与えすぎてしまい、うまくやろうとする意識が逆にプレーの精度を下げてしまう」現象を「代表病」と呼ぶ。そして高橋秀人はまさに今、代表病に罹患しているのではないか──と、鹿島アントラーズ番記者の田中滋さんは書いた

 田中さんが観た5月25日、カシマスタジアムでの高橋はたしかにミスが多かったが、その原因を日本代表招集に帰結させることができるのかについては、少々疑問がある。

 まず、個人を云々する前に、件のJ1第13節対鹿島戦では、FC東京そのものの出来が悪かった。たしかに、高橋をはじめとして中盤でのミスが多かったが、それはあの日の東京というチーム全体について言えること。

 これについては試合後に権田修一が「主体的にボールを動かそうとするとある程度ミスが起こるのはやむをえない」と言っていたように、チーム自体のコンセプトも影響している。

 田中さんの言う高橋の代表病とは、去年に発症したものだろうか? そうだというならまだ納得できるが、もし今年の招集以来のことだというのであれば、承服しかねる。高橋の悪口になってしまって恐縮だが、彼はもともと精度を欠いたパスやポジショニングが頻出する選手であるし、今季5月11日のJ1第11節対湘南ベルマーレ戦で失点につながるミスをしたように、年に一度は「やらかす」ことがある。パスミスは今に始まったことではない。

 デビュー年の2010年に出場したナビスコカップ予選第4節対ベガルタ仙台戦での守備も、開始早々の失点につながったとして不評だった。高橋はむしろ、Jリーグで目立つような活躍はしたことはほとんどないのだ。

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