海外挑戦は早い方がいい?
かつては本田圭佑や吉田麻也、現在はカレン・ロバートと大津祐樹が所属し、日本との縁が深いオランダのクラブ、VVVフェンロ。今年2月、そのVVVがとして、学校法人・大阪国際学園とオフィシャル・パートナー契約を締結した。
興味深いのは契約の内容だ。学園のサッカー部の選手を受け入れる、ということではなく、VVVフェンロやそのスポンサー企業において大阪国際大学の(英語やビジネスを学んでいる)学生をインターシップとして受け入れる。
そして、VVVスタッフが特別講義やキャリアセミナーを実施し、日本国内においてはVVVの公認イベントなどを実施する、というものだ。大阪国際学園は「国際社会で活躍できる人材の育成」を理念に掲げており、一方のVVVは日本との関係性をさらに親密にできるパートナーを探していた。言えば、両者の考えが一致して今回の契約締結に至ったのだ。
留学など日本を飛び出して海外でのチャレンジを考えている学生にとってはまたとないチャンスであろう。では、海外へ挑戦することの意義はどこにあるのだろうか? VVVに所属する2人の日本人選手が語ってくれた。
――若くして海外へ挑戦することの意義とは?
カレン 「若い時期に来るほど、欧州で長くプレーできる。(挑戦の時間軸を考えた場合)それだけステップアップできる時間が広がるし、色々なことに対する順応性が若い時の方が高い。自分は25歳で来たが、理想的には22歳頃だと思う。海外挑戦をするにしても、日本である程度実績を積んだ方がいいとも思う」
大津 「年齢的なこと、柏である程度のチカラをつけて来たのは、良いタイミングだった。ただ、自分はまだ欧州で結果を出していないので、本当の勝負はこれから。若ければ若いほど良いとは思わない。
日本にも良いところがあるので、まずはそこで一定の実績なりを上げてから来るべき。ただ、日本に長くいるとどうしてもマンネリ化してしまうという危惧があって、僕は(ドイツ経由で)オランダに来た」